住所:
福井県敦賀市阿曽
文化財:
-
カテゴリ:
湧水、地蔵
其の他:

池の中央にある地蔵はカッパの災難除けであるという。

建造時期:
不明

◆◆◆

雑感:

阿曽にある桶川です。

桶川は村の中央部に位置しているが、民家に囲まれているため、外からは分かりづらい。

阿曽には私の祖母の家があり、夏にはよく海に泳ぎに行った。そして、ひとしきり遊んだ後、必ず立ち寄るのがこの川である。
この桶川の下流には共同の洗い場があり、ここで塩水を落とすのだが、湧水の為、夏でも心臓が止まるかと思うほど冷たい。

池の辺りでは、近所のおばあちゃん達がお茶やスイカを冷やしにやってきては、よく井戸端会議を行っていた。
私はその横で金魚(今は居ない)を眺めたり、川エビを捕まえたり、桶(写真:右上)の底を覘きこんだりしては遊んだ。

そうこうしていると、村にお昼のサイレンが鳴り響き、ご飯時を告げる。ばあちゃんが、「お昼には戻っておいで」と言っていたのを思い出し、慌てて走り出す。
川で冷えた体も、家に着くころにはまた元の通り汗だくになっていた。

ここに来ると、そういった懐かしい思い出がよみがえってくる。そして今でもお昼のサイレンが鳴ると、ばあちゃんがご飯を作って、俺の帰りを待っているんじゃないかと、家に向かってしまう。

 

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