住所:
福井県敦賀市獺河内字檀頭7-1-1
神紋:
調査中
御祭神:
應神天皇
御由緒:
当社は往昔高早某が土地を開墾した時、宇佐八幡大神を勧請したので、宇佐八幡社又は宇佐大明神と称え来たとのことである。
蓋高早某の此地に入りし頃は、斧鉞未だ山林に入らず、所為魑魅魍魎気満ちて、之に幻惑せしもの啻に高早某一人のみでなかったであろう。よりて義に富める某は、勇を鼓して断然行を止めて永住に決し、一挙に山林を伐採して、耕地を墾き、民を救わんと志し、更に平素尊崇し奉った、八幡神社を勧請して、守護神と尊び此地の開拓を始めた所、御神徳R燿し給いて、スダマ(魑魅)も其影を没し、人民安堵して業に就きしものと云う。

『敦賀郡神社誌』より引用

創建:
不明
社格:
村社

◆◆◆

雑感:

獺河内(うそごうち)にある八幡神社です。

市街から国道476号を今庄方面に進み、樫曲を超えた次の集落が獺河内である。
かつては行き来するのも大変な場所であったが、明治時代に北陸鉄道が走り、新保駅ができてからは、交通の便が一気によくなったそうである(現在は駅も廃止され、路線も変更)。

神社は村のほぼ中央に位置し、道路に沿った場所に座しているが、裏手にあたる為若干分かりにくい。

社域は狭く、祭神不明の小さな石の祠(写真:右中央)があるのみで、特筆するような物は無い。

獺河内は開拓の祖である高早某が獺(かわうそ)に魅せられ、此の地から出ることができなくなったという話からその名がついたらしいが、もちろん現在は獺を見ることは無い。ニホンカワウソは1979年の目撃を最後に絶滅したと考えられている。

そのうち狸や狐も昔話に出てくるだけの生物になってしまうのだろうか?
そうならないよう祈る。いや、努力していきたい!

境内の趣
全体の森厳さ
場所の分り難さ
※★は評価ではなくあくまで個人的な好きポイントです。

 

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