住所:
福井県敦賀市奥麻生字富谷21
神紋:
五三桐、左三つ巴、右三つ巴
御祭神:
大山咋命
御由緒:

往昔より山王権現と尊称し奉り、その創立年代は詳かでなけれども、既に天正十八年八月十八日に鳥居の建立があり、降っては昭和八年八月に拝殿の再建があり、祭器具の残存せるものにも、明暦元年霜月の刻銘あるもの等があり、其地往古より尊重せる原始的神像を、今尚寶物として殿内に安置するなどを推考すれば、實に由緒古き神社なることを知るのである。

『敦賀郡神社誌』より引用

創建:
不明
社格:
村社

◆◆◆

雑感:

奥麻生にある日吉神社です。

市内から長浜方面(8号線)に進み、奥野、曽々木、麻生口と塩津街道沿いの集落を次々と通り越して4つ目に現れる集落が奥麻生である。
ただ集落自体はかなり奥まった所に在り、注意していないと入口を見逃す可能性大である。

神社は村の南端にあり、半分は公園になっている。敦賀は他と比べても、神社と公園がくっついてる率が高い気がするんだが、気のせいだろうか?

鳥居には五三桐と左三つ巴の紋があったが、本殿では右三つ巴になっていた。間違いか、どうか区別がつかないので一応両方記載しておく。

この奥麻生は越坂や小河のように、隣村から隔たった陸の孤島(言葉は悪いが)のような場所である。しかし、それ故に美しい自然、里山を残した村で、私の中では敦賀の中で最も好きな場所の一つである。

ここに夏に行った時、周りは蝉の声や小川のせせらぎなどの自然の音しか聞こえず、人もいなかったせいか奇妙な感覚に陥った。
それは村の人の車が来るまでの、ほんの数分間だけだったんだが、一瞬別の空間に放り出されたような、世界から人が消えたような感覚だった。

上手く言えないが、静かすぎて耳がキーンとなるのに似ている気がする。・・・分かりにくいかな?
多分、普段はこういった喧騒から隔絶された場所というのが少ないので起きたのかもしれない。

境内の趣
全体の森厳さ
場所の分り難さ
※★は評価ではなくあくまで個人的な好きポイントです。

 

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