@八幡神社
住所:
福井県敦賀市五幡84-8
神紋:
調査中
御祭神:
五幡大神(五幡神社)
應神天皇(八幡神社)
御由緒:
当社は古来五幡大明神又は明神様とも称し奉り、延喜式の内の社である。
式内祭考によると、三女神とあり、又神氣比宮社記には八幡宮也、又曰く仲哀天皇奉勧請之神祠也とあって、未だ確証得難いが、五幡の御社号につきては、氣比宮社記に「蒙古将襲我国來于北陸之海上時鹿比流山ノ麓五ツノ旗靡キ揚ル事数日也云々其五幡旗之現レシ處ヲ号五幡神是也」とある。
此社は久しく廃絶してゐたが、領主鞠山藩酒井忠香、其の当趾の没するを憂へ、有司の命を乞い、神祗伯白河家より神霊を奉祀した、これ安永六年六月十五日の事である。

『敦賀郡神社誌』より引用

創建:
不明
(五幡神社:安永六年再建)
社格:
式内社、村社

◆◆◆

雑感: 五幡にある五幡神社と八幡神社です。

五幡神社は延喜式に載る古社である。
五幡という村名は、蒙古来襲時に、五つの旗が現れたという伝説が由来となっている。

五幡神社は中世に一度廃絶しており、その後安永六年(1777年)に、鞠山藩主酒井忠香によって再建されたようである。
明治三十九年に、火災の為山頂付近に在ったものを現在地に遷した。

敦賀には名称不明の神が祀られた神社がいくつかあり、田結神社の田結大神、利椋八幡神社の利椋大神など東浦に多い。
五幡神社の神も同じく名称が分かっておらず、一説には三女神であるという。
三女神でぱっと思いつくのは宗像大社であるが、関係については書かれていない。

八幡神社については、神社誌にも記載が少なく、由緒も不明である。
ただ、氣比宮社記には五幡神社は八幡神社であるという記述があり、五幡神社が廃絶した際に、八幡神社と改称して建て直したのではないかと神社誌の著者は述べている。

神社は集落東北側の山にあり、周りには田んぼしかないため、遠目からもよく目立つ。
神社境内に入ってすぐ右手側の階段から、五幡神社へ登ることができる。

神社周辺は大木、古木に囲まれており、とても神秘的な空気を醸し出している。
海や道路も近く、結構外からの音が入ってくるが、それでもこの一帯だけ時間がゆっくり流れているように感じる。これが杜の力なんだろうか?

境内の趣
全体の森厳さ
場所の分り難さ
※★は評価ではなくあくまで個人的な好きポイントです。

 

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