常宮神社

①式内社四社含む境内社

住所：

福井県敦賀市常宮13-16

神紋：

十六弁八重菊・三つ巴・五七の桐

御祭神：

天八百萬比咩命
神功皇后
仲哀天皇

御由緒：

当社の由緒を文献に求むると、延喜式神名帳に、越前国敦賀郡、天八百萬比咩神社とあるは即ちこれ当社にて、往古より鎮座し給い、文徳實録に、斉衡三年九月十七日、官社に列し、同二十八日従四位下の神階を授けられ給うたことが載せられている。
文武天皇大宝三年に、仲哀天皇・神功皇后を奉祀せしは、往昔仲哀天皇即位二年二月、皇后と共に角鹿に幸し給い、三月天皇は筑紫に巡狩し給いしも皇后は尚角鹿に駐り給いて、当社を所謂御旅所として、外征の謀をなし給いしが天皇四月長門に行幸ましまし、皇后を召さし給いしに依り、六月此地解纜し、一路平安長門に向わせ給い、海中に涸珠満珠を得て、天皇に奉り給うたとのことである。
而て当社を常の宮と尊称するは神功皇后の御神託に「つねに宮居し、波風静かなる哉楽しや」と宣り給いしとの故事に因んだ社号で常宮大権現、又常宮御前と、尊称する所以であると伝えられている。

『敦賀郡神社誌』より引用

創建：

大宝三年（703年）

社格：

式内社、縣社

雑感：

常宮にある常宮神社です。

仲哀天皇の御代、神功皇后が御旅所として使われたという伝えがあり、古来から崇敬が厚く、越前朝倉家、大谷吉継、結城秀康等が営繕した記録も残っている。

創建は703年だが、それ以前から天八百萬比咩命が祀られた社が存在していたという。

また、お産の神様としても親しまれており、妊婦連れの参拝客も多い。

私は敦賀にある神社の中で、この常宮神社が一番好きである。
当社の前を車道が通っているが、海水浴シーズンでもなければ基本的に車通りも多くなく、静かで落ち着いた雰囲気であり、聞こえてくる波の音がまた一段と風情を際立たせている。

境内には清く澄んだ小川が滝をなしていたり、また社を囲む森も自然のまま残されており、とても清く厳かな雰囲気である。

「つねに宮居し―」と言う気分になるのも良く分る。

境内の趣
全体の森厳さ
場所の分り難さ

※★は評価ではなくあくまで個人的な好きポイントです。