住所:
神紋:
不明
御祭神:
屋敷神
御由緒:
往昔当区に右門三郎と云う長者が住んでいたが、その人の庭内鎮守であったと云われている。
此の右門三郎は地方民に対する執政甚だ残忍で、苛斂誅求を事とし非常に嫌忌され、何時如何なる椿事が勃発して、其の身は血祭に上げられるやも保し難い情勢に立至りた。
右門之を察し、数日を要して家財全部を大船三艘に積み込み、機を見て夜中越後国へ逃亡したとのことである。
其の時置き去りにしたる庭内社を、区民が右門社と名付けて、今も往昔のまま三月六日に饌を獻して祭典を行うのであると。

『敦賀郡神社誌』より引用

創建:
不明
社格:
なし

◆◆◆

雑感:

大比田にある小森神社(右門社)です。

小森神社は大比田の集落の端、細い山道を少し登った所にあるのだが、めちゃくちゃ場所が分かり難い。

というか、地図に載ってない。区民用の台帳にすら載ってない。交番で聞いても、駐在さんは最近赴任したばかりということで知らないと言われる。

当時ほきいぬさんのサイトで存在自体は確認していたものの、詳しい場所が分かっていなかった為探すのに苦労した。
うろ覚えだが、作業場のような建物脇に細い道があり、そこが神社に通じていたと思う(写真撮っておけばよかった)。

小森の名に相応しく大木や古木が生えており、神秘的という程ではないけど、かなり独特な雰囲気を醸し出している。

祭神を屋敷神と書いたが、屋敷神とは一般に敷地の一角に祀られている神社や祠の総称で、基本的には屋外に存在している(屋内にある神棚とは別)。
現代は稲荷神等を祀ることが多いが、本来は土地神や祖霊であり、この右門社もそういったものを祀っていたと思われる。

それにしても大比田、元比田の神社は、わざとかと言うほど場所が分かりにくい。

境内の趣
全体の森厳さ
場所の分り難さ
※★は評価ではなくあくまで個人的な好きポイントです。

 

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