住所:
福井県敦賀市公文名62-34
神紋:
梅鉢
御祭神:
菅原道真公
藤原利仁公
御由緒:
当社の由来を案ずるに、氣比社記・敦賀志稿等に公文名村天神社とあるは、即ち当社であって往昔より天神と尊称し奉り、遠近の崇敬厚き郷土の名祠である。
今当社の縁起に徴するに越前國敦賀郡粟野村大字公文名は、旧野坂庄粟生野郷の一村にて旧社あり天満神社と号す。
祭神贈太政大臣正一位菅原朝臣道真公にて、寛和年中の創立であって、後越前守兼北陸道押領使従四位下藤原利仁公を配し奉る。

『敦賀郡神社誌』より引用

創建:
寛和年中(985〜987年)
社格:
村社

◆◆◆

雑感:

公文名にある天満神社です。

天満神社は言うまでもなく、菅原道真を祭神とした神社であるが、ここでは相殿に藤原利仁を祀っている。

皆さんは藤原利仁公をご存知だろうか?
「誰?」っていう人がほとんだと思う。藤原利仁は平安時代の武将で、鎮守府将軍(北方守護の総指揮官)にまで上り詰めた人。
『宇治拾遺物語集』に利仁とその舅・有仁(敦賀の豪族)のエピソードが載っている。芥川龍之介の『芋粥』の題材になった話である。こちらなら知ってる人も多いだろう(私もこれ以外は知らない)。

『芋粥』は決して面白い話ではないが、しみじみさせてくれる話だ。大人の階段を昇りきったせいか、この話の主人公のことが良く理解できる。。。

まぁそんな話はどうでもいいとして、この地は利仁公と縁が深い。今も家臣の末裔が存在していて、毎年1月17日に参集し、利仁公を祭るそうだ。また境内には利仁公の供養塚(写真:左下)が存在している。

供養塚は境内左奥の林の中にあるのだが、そこに行こうとすると横の家の犬が、行かせまいとするかのように吠えてきた。

よしよし、お前がここを守っているんだな。立派だぞ。と誉めてやろうとしたら、紐を結んである杭を引っこ抜かんばかりの勢いで襲ってきた(ように感じた)。
怖っ!だから犬は嫌いなんだ!

境内の趣
全体の森厳さ
場所の分り難さ
※★は評価ではなくあくまで個人的な好きポイントです。

 

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